1階シャッター窓からの雨漏り調査から屋根カバー工事へ、石付き屋根材セネターで安心の屋根リフォーム

施工内容 屋根カバー工事
使用材料 セネター
施工期間 2日間
価格 150万円
目次

劣化が激しい化粧スレートへのカバー工事

ご依頼の経緯

今回のお客様は、1階のシャッター窓から雨漏りしているので見てほしいということで、現場調査に伺いました。

この雨漏りについては、これまでも他の業者さんが施工していたようですが、まったく直らないということで、今回ご相談をいただきました。

実際に状況を確認すると、雨漏りの量はそれほど多くなく、極端に心配しなければならない状態ではないように感じました。

ただし、本格的に直すのであれば、サッシの上をカットして中の状態を確認する必要があります。

そのうえで、下地の防水シートの処理をしっかり行えば、雨漏りが止まる可能性があることをお客様にお伝えしました。

一方で、雨漏りの量がかなり少ないこともあり、そこまで大掛かりに工事をするかどうかは、正直なところ、どちらでもよいのではないかということもお伝えしました。

雨漏りだからといって、必ず大工事にしなければならないわけではありません。

雨漏りの量、原因、建物への影響、工事費用のバランスを見ながら判断することが大切です。

ただ、今回お客様が気にされていたのは、他の業者さんの中に、屋根が原因で雨漏りしているかもしれない、と話された方がいたことでした。

そのため、お客様も不安になり、屋根も見てほしいということで、屋根の状態も確認させていただきました。

結果として、今回のシャッター窓からの雨漏りと屋根はまったく関係ありませんでした。

しかし、屋根を見てみると、別の問題が見えてきました。

パッと見た感じではきれいな屋根に見えるのですが、近くで確認すると、屋根材の表面がめくれ上がっていました。

少々品質の良くない屋根材で、今すぐに工事をしなければならないというわけではありませんが、いずれは屋根カバー工事が必要になる状態でした。

そのため、お客様には、今後この屋根には一切塗装をしないでください、とお伝えしました。

屋根材によっては、塗装しても意味がないどころか、根本的な解決にならないものがあります。

今回、他に見積もりを出されていた業者さんは、ほとんどが塗装業者さんだったようです。

そのため、屋根材の判断もあまり適切ではなかったようで、外壁もすべて塗装し、コーキングも打ち替えた方がよいという提案が多かったそうです。

しかし、私としては、外壁は塗装しない方がよいと判断しました。

そして、工事をするのであれば、外壁塗装ではなく、屋根工事だけを考えた方がよいというお話をさせていただきました。

結果的に、お客様にもその考えをご理解いただき、弊社で屋根工事を行わせていただくことになりました。

今回のように、雨漏りの相談から始まっても、実際に建物全体を確認すると、別の問題が見つかることがあります。

大切なのは、不安をあおって何でも工事にすることではなく、本当に必要な工事と、今はやらなくてもよい工事をきちんと分けてご提案することだと思っています。

工事開始 下地ルーフィング貼り

足場を設置し、いよいよ屋根工事の開始です。

今回は、敷地的に屋根の上でステージを組む余裕がありましたので、足場のステージも設置されていました。

このステージがあるかないかで、作業性はかなり変わってきます。

屋根工事では、材料を置く場所や職人が動くスペースがとても重要になります。

足場のステージがあることで、屋根材の仮置きや荷上げの段取りもしやすくなり、安全面でも作業効率の面でも大きなメリットがあります。

今回は、その足場ステージに荷上げ機を設置し、屋根材を上げる準備を進めました。

屋根材は重さもありますので、無理に手で上げるのではなく、荷上げ機を使って安全に屋根の上へ運びます。

そして、屋根の下地となるルーフィングを施工していきます。

今回使用したのは、粘着層付きルーフィングのカスタムライトです。

毎回のようにお伝えしていますが、このカスタムライトは、粘着力が本当にちょうど良いルーフィングだと思っています。

強くくっつきすぎることもなく、それでいて貼ってすぐに剥がれてしまうこともありません。

そのため、屋根リフォームにはとても使いやすいルーフィングです。

最近の粘着層付きルーフィングは、遅効性のものが多くなっています。

貼った瞬間にはあまり粘着力がなく、翌日あたりから徐々にくっついていくような仕組みのものが多い印象です。

新築であればそれでも問題ない場合がありますが、リフォームの場合は少し話が変わります。

既存の屋根の上に施工していくリフォームでは、貼った直後の安定感がとても大切です。

遅効性のルーフィングの場合、貼った直後にズレたり浮いたりしやすいため、補助的にビスなどで固定しなければならないことがあります。

そうなると、どうしても手間も増えますし、私たちとしては少しやりにくさを感じます。

その点、カスタムライトは貼った時の粘着力がちょうど良く、施工性も安定しています。

屋根リフォームでは、仕上げの屋根材ももちろん大切ですが、その下に隠れてしまうルーフィングこそ非常に重要です。

雨水から建物を守る大切な防水層になりますので、こうした下地材にもこだわって施工を進めています。

ケラバ板金の説明

今回は、石付き屋根材セネターのケラバ板金について説明します。

ケラバとは、屋根の端の部分のことです。

この部分の納まりは、屋根の雨仕舞いを考えるうえでとても重要な部分になります。

今回使用している石付き屋根材セネターは、今はやりの金属屋根に比べても、水はけの考え方が非常に良い屋根材だと思っています。

言葉としては単純ですが、要するに、ルーフィング側に水を回さない考え方で作られている屋根材だと感じます。

セネターのケラバ部分の標準的な納まりを説明します。

まず、ルーフィングを施工した上に、ケラバ下地となる板金を取り付けます。

これは、軒先の唐草板金のような、L型の板金です。

この板金を先に取り付けたうえで、屋根材本体を施工していきます。

そして最後に、同じくL型の石付き板金を上から取り付けて仕上げます。

この納まりが、雨仕舞いの面でとても良いと感じています。

一般的によくあるコロニアルや板金横葺き屋根のケラバでは、捨て谷とケラバカバーが一体型になっているものが多く使われています。

その場合、くぼみの部分に屋根材を差し込み、最後に仕上げる形になります。

一見するときれいに納まっているように見えますが、私はこの一体型のケラバは、あまり良い納まりではないと思っています。

特に横葺きの金属屋根材の場合、雨水が横方向に走ります。

そのため、ケラバ部分に多くの雨水が流れ込みやすくなります。

その水がくぼみに溜まり、ルーフィング側へあふれてしまうことがあります。

そうなると、ルーフィングの上に水が回り、最終的には屋根下地に水がしみてしまうケースもあります。

屋根材の表面だけを見ていると分かりにくいのですが、このケラバ部分の納まりは、長い目で見るととても大切です。

その点、セネターのような納まりは、雨水が横に流れにくい構造になっています。

セネター自体が、雨水を横方向に走らせる屋根材ではないため、ケラバ部分に水が溜まりにくいです。

さらに、万が一横方向に雨水が来たとしても、ルーフィングの内側に入り込むのではなく、屋根の外側へ逃げるような仕組みになっています。

これは、雨仕舞いとして非常に大きな違いです。

屋根工事では、屋根材そのものの性能も大切ですが、端部の納まりが悪ければ、そこから水が回ってしまいます。

ケラバ部分は、見た目以上に重要な部分です。

長い目で見たときには、セネターのように水をルーフィング側へ回しにくい納まりの方が、雨仕舞いとしては絶対に良いと考えています。

本体工事 完成

いよいよ本体工事に入り、無事に屋根工事が完成しました。

最近は、石付き屋根材セネターを施工する機会は以前より少し減っていますが、数年前からかなりの棟数を施工してきましたので、うちの職人たちも手慣れています。

作業も非常にスムーズで、段取りよく進んでいきました。

セネターは、本体の屋根材だけでなく、棟下地なども金属製で施工できるため、木材のように腐る心配がありません。

この点も、長い目で見た時にとても大きなメリットだと思います。

屋根工事では、屋根材そのものだけでなく、棟や端部などの下地がどれだけ長持ちするかも非常に重要です。

せっかく良い屋根材を使っても、下地が腐ってしまえば不具合につながってしまいます。

その意味でも、金属製の棟下地を使えるセネターは、とても素晴らしい屋根材だと思っています。

今回くらいの大きさの一軒家の屋根で、約2日間で本体工事まで仕上がりました。

石付き屋根材は、表面の石粒が雨音を細かく砕いてくれるため、金属屋根でありながら雨音が静かなのも特徴です。

また、表面には天然石の石粒が吹き付けられており、塗装で色を付けている屋根材ではありません。

そのため、基本的に再塗装はできません。

ただ、これは悪い意味ではなく、塗装による色褪せを心配しなくてよいという考え方になります。

一般的な塗装品のように、年数が経ったから再塗装しなければならないという屋根材ではありません。

セネターは、40年以上の実績があるニュージーランドの工場で作られている屋根材です。

品質的にも実績的にも、安心しておすすめできる屋根材の一つだと思っています。

ただし、もちろんデメリットもあります。

表面がザラザラしているため、地域や立地条件によっては、水垢や苔などが発生しやすい場合があります。

そのため、屋根表面のメンテナンスについては、塗装ではなく洗浄という考え方になります。

ここで一つ注意点があります。

メーカーから洗浄用の洗剤も販売されていますが、私の感覚としては、金額が高いわりに、そこまで大きな効果は見られないように感じています。

そのため、メンテナンスをする場合には、無理に洗剤を使うよりも、水洗いのみにした方がよいのではないかというのが、私の見解です。

このようなメリットだけでなく、注意点も必ずお客様にお伝えしたうえで、屋根材を選んでいただくようにしています。

今回も無事に工事が完了しました。

ご依頼いただき、ありがとうございました。

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