






| 施工内容 | 天窓撤去 屋根カバー工事 |
|---|---|
| 使用材料 | レクトプルーフ |
| 施工期間 | 1週間 |
| 価格 | 210万円 |




今回のお客様は、インターネットからお問い合わせをいただきました。「天窓から雨漏りしているので撤去したい。それと同時に、屋根もカバー工法で新しくしたい」というお見積もりのご依頼です。
早速お伺いすると、天窓にはブルーシートがかぶせてありました。その様子から、雨漏りにお困りであることがすぐに伝わり、できるだけ早くお見積もりをご用意しなければと感じました。
天窓は2カ所あり、現時点で雨漏りしているのは1カ所でした。ただ、お客様は「もう一方も、いずれ漏れてくるのではないか」と心配されていました。設置から20年以上が経過していることもあり、私から見ても、今後の雨漏りのリスクを考えておく必要がある状態でした。
そこで、天窓を2カ所とも撤去し、屋根全体をカバー工法で施工するお見積もりをご提出しました。屋根材は何種類かご提案し、その中からレクトプルーフをお選びいただき、今回の工事をお任せいただくことになりました。







まずは、雨漏りしていた天窓の撤去から進めます。
アルミ製の天窓を取り外したら、室内からベニヤの裏側が見えないよう、白い面を室内側に向けて白ベニヤを1枚貼ります。画像では少しわかりにくいのですが、このひと手間で室内から見たときの仕上がりが変わります。
続いて、上に貼る合板がたわまないように、補強としてサネを1本取り付け、その上に厚さ12mmの合板を貼って開口部を塞ぎます。シンプルな作業ですが、室内側には白い面が見えるため、お客様からも「違和感がない」と言っていただいています。
また、開口部を塞いでルーフィングを貼るだけでなく、万が一、既存の屋根側で結露が生じた場合の水の流れにも配慮します。下側から途中までルーフィングを貼り、元の天窓より上にある化粧スレートの下へ板金を差し込み、その板金を下側のルーフィングに重ねます。
こうすることで、上から流れてきた結露水などをルーフィングの上へ導き、元の天窓の開口部に入り込まないようにしています。
ここまでで屋根面が平らになるので、あとは通常どおり屋根カバー工法を進めていきます。






いつものように、粘着層付きルーフィング「カスタムライト」を貼り、軒先のセットバックスターター、ケラバの下地となる捨て板、下り棟の下敷き板金などを取り付けて、レクトプルーフを施工していきます。
レクトプルーフの大きな特徴は、棟に接する屋根材を切断せず、屋根材本来の水返しを活かして納められることです。そのため、あらかじめ屋根全体の割り付けを行い、墨を打って施工位置を決めます。働き幅を調整しながら葺き進め、棟の頂点に屋根材を切断せずに納められる点は、大きな強みだと感じています。
また、下り棟でも、縦葺きに近い考え方で雨水が横走りしにくい構造になっています。そのうえで、さらに下敷き板金を入れるという、徹底した雨仕舞いです。
私自身、ここまで雨仕舞いを追求した屋根材は、なかなかないのではないかと感じています。施工する立場から見ても、とてもよく考えられた屋根材です。







屋根本体を葺き終え、ビスの本締めを済ませたら、棟板金を取り付けます。
棟下地の木材の下にはケミカルメンドを施工し、木材でしっかりと押さえます。これにより、棟で屋根材が突き合わさる部分への雨水の吹き込みを防ぎます。その上から棟板金を取り付け、仕上げていきます。
今回は雪が降る地域のため、雪止め金具も取り付けました。私たちは、既存の屋根に雪止めが付いていた場合、カバー工事のお見積もりにも雪止めを含め、再度設置するようにしています。
私たちの地元である富士・富士宮では、雪の少ない地域は雪止めのないお宅が多く、取り付けないことがほとんどです。一方、山に近い地域では雪が降ることも多く、もともと設置されている雪止めの役割を引き継ぐことを大切にしています。
今回お選びいただいた色は、ツヤ消しのブラックです。写真でも、光の当たり方によって表面が反射して見える様子が伝わると思います。レクトプルーフにはツヤありの設定はありませんが、マックスハイプルーフにはツヤありの仕様もあり、そちらはさらに光沢を感じる仕上がりです。
こうした見え方には、お好みもあると思います。今回採用したフッ素塗装仕様は、汚れの付きにくさや色あせへの強さにも期待して選んでいるものです。私たちは、30年以上という長い期間を見据え、屋根材だけでなく下地や雨仕舞いまで含めて施工しています。
雨漏りしていた天窓の撤去から始まった今回の屋根カバー工事も、無事に完成しました。このたびは工事をお任せいただき、ありがとうございました。