







先日から工事を進めている、御殿場市のレクトプルーフによる屋根カバー工法。今回は、屋根本体の施工をご紹介いたします。
屋根材を取り付ける作業というと、軒先から順番に引っ掛けて葺いていくイメージがあると思います。しかし、レクトプルーフでは、その前の「割り付け」と「墨出し」が大切になります。
棟の納まりを考えて割り付けます
一般的な横葺きの屋根材は、軒先に取り付けた唐草などの部材に引っ掛け、そこを基準に葺き上げていきます。
一方、レクトプルーフでは、一番上の棟の部分に屋根材をどう納めるかを考え、屋根全体の割り付けを行います。そのうえで、屋根面に施工の基準となる墨を打っていきます。
言葉だけでは少し説明しづらいのですが、一段ごとの屋根材の働き幅を、納まりに合わせて調整していくということです。
屋根材の水返しを生かすために
この割り付けには、棟の部分で屋根材の水返しを切り落とさずに納めるという目的もあります。
屋根材がもともと持っている、雨水の侵入を抑えるための形状。それを生かせるように、最初の段階で位置を考えておくわけです。
ただ順番に葺いていくだけではなく、最後の納まりを見据えて最初の位置を決める。これが、私たちがレクトプルーフを施工するときに大切にしている基本です。
後編では、この墨出しが施工中の調整や仕上がりにどう関わるのかをご紹介いたします。



御殿場市で進めている、レクトプルーフの屋根カバー工事。前編では、棟の納まりを考えた割り付けと墨出しについてご紹介しました。
今回は、その墨出しが実際の施工でどのように役立つのかをお話しいたします。
余裕なく葺き進めると、調整しづらくなります
既存の屋根には、多少のゆがみや寸法の違いがあるものです。
屋根材を余裕なく詰めるように葺き進めると、その影響で少しずつずれが生じることがあります。すると、ビスで固定した際に屋根材同士のかみ合わせがきつくなり、うまく納まりにくい状況も出てきます。
そこで大切になるのが、あらかじめ打っておいた墨です。
基準線に合わせて、細かな調整を重ねます
私たちは墨を基準に、働き幅の調整ができる余裕を持たせながら施工しています。
もちろん、適当に隙間を空けるという意味ではありません。屋根材の納まりを確認しながら、一段ずつ位置を合わせていくということです。
このひと手間によって、既存屋根のわずかなゆがみにも対応しやすくなり、屋根材の通りをそろえた、きれいな仕上がりにつながります。
仕上がりを左右する、大切な基本です
墨を打ち、働き幅を調整しながら葺く。単純な作業に思えるかもしれませんが、私たちが扱う金属屋根の中でも、マックス建材の屋根を施工するうえで特徴的なポイントです。
この工程を省いても、屋根材を取り付けること自体はできるかもしれません。しかし、製品の特徴を生かしてきれいに仕上げるには、ここが大切なコツだと感じています。
完成すると見えなくなる基準線ですが、仕上がりを支える重要な準備。今回も基本を守り、一段ずつ丁寧に施工を進めております。