








| 施工内容 | 屋根葺き替え、外壁塗装 |
|---|---|
| 使用材料 | レクトプルーフ |
| 施工期間 | 1ヶ月 |
| 価格 | 350万円 |




今回のお客様は、お電話にて屋根工事のお見積もりをご依頼くださいました。
お問い合わせのきっかけを伺ったところ、実はこちらのお宅のすぐ近くで、以前に私たちが2件の屋根工事をさせていただいていました。お客様がその2件のお宅に工事について聞いてくださったそうで、「良かったですよ」とお話ししていただけたことが、今回のご依頼につながりました。
これでこの周辺では、非常に近い範囲で3件目の屋根工事を任せていただくことになります。以前施工したお客様からの口コミで新たなご縁につながるというのは、屋根屋として本当にありがたいことです。
既存の屋根はコンクリート瓦でした。お客様が一番気にされていたのは屋根の「重さ」で、塗装を繰り返して維持するよりも、軽い金属屋根へ葺き替えたいというご希望でした。この点については私も同じ考えでしたので、金属屋根を数種類ご提案し、外壁塗装も含めて4種類ほどのお見積もりを作成しました。
当初、お客様は「軽くなれば見た目にはそれほどこだわらないので、できるだけ安価な屋根材で」というご希望で、価格を抑えられる横葺き屋根を選ばれました。
ただ、これまで立体感のあるコンクリート瓦だったことを考えると、私としては仕上がりの印象まで含めて、どうしてもレクトプルーフをおすすめしたいところでした。
そこで、ご近所の2件のお客様からつながったせっかくのご縁でもありましたので、できる限りこちらでも金額を調整し、今回はレクトプルーフで施工させていただくこととなりました。








コンクリート瓦を撤去したあとは、下地工事に入っていきます。
ここで、私たちが瓦屋根の葺き替え工事でいつも行っている施工方法があります。それは、瓦を固定していた瓦桟をあえて撤去しないというやり方です。
一般的には瓦を撤去したあと、瓦桟や古いルーフィング、場合によっては杉皮などもすべて撤去し、野地板だけの状態にしてから新しい合板やルーフィングを施工する方法が多いと思います。
しかし私たちは、使える既存の下地はできるだけ残し、その上からさらに新しい木下地を取り付けて高さを調整します。その上に新しい合板を張ることで、屋根の中に空間と下地の層を確保することができ、断熱性や防音性の向上にもつながります。
また、既存のルーフィングを残したまま工事を進めるため、新しいルーフィングと合わせて防水層が増えることになります。工事中に急な雨が降った場合にも、すべてを撤去してしまう方法に比べて雨漏りのリスクを抑えられると考えています。
軒先にもひと工夫しています。自社で板金をコの字型に加工し、その中へ新しい合板を差し込むように施工します。こうすることで、軒先を下から見上げたときに合板の木口が直接見えず、板金できれいに納めることができます。
そして屋根は一気に全部を解体することはありません。その日のうちに必ず新しいルーフィングまで施工できる範囲だけを撤去するというのが私たちの基本です。
今回のお宅は下屋根もあったため、瓦を撤去しながら合板を張り、ルーフィングまで防水する作業だけでも、およそ1週間かけて少しずつ進めていきました。









今回は、いつもご紹介しているレクトプルーフの本体施工です。これまでにも何度も紹介している屋根材ですので、今回は細かな施工方法については少し割愛しながらご紹介します。
軒先には、いつものようにセットバックスターターを使用しました。
今回は既存の雨樋を取り替えない工事です。瓦屋根からの葺き替えなので下地の段階で軒先位置を調整することもできますが、私としては通常の納まりよりもセットバックスターターを使った方が、軒先がすっきりと仕上がり、雨水の飛び出しも抑えやすいと考えているため、今回もこの方法を採用しました。
そのほか、下り棟部分の下地やケミカル面戸など、レクトプルーフは細かな部分まで雨仕舞いについて非常によく考えられている屋根材です。
こうした雨仕舞い性能の高さから、1寸勾配という非常に緩い屋根勾配から施工できることも大きな特徴です。
そして私がレクトプルーフで特におすすめしているポイントの一つが、表面のフッ素塗装です。
屋根は常に紫外線や雨風にさらされる場所ですから、表面塗装の耐久性は非常に重要です。フッ素塗装によって美しい外観を長期間維持しやすく、雨仕舞いだけでなく耐久性や見た目まで含めて、私たちがよくおすすめしている屋根材です。








屋根工事と同時に、外壁塗装も行いました。
今回、外壁の仕上げに使用したのは、いつも使用している日本ペイントのファインパーフェクトトップSiです。溶剤系の塗料になります。
下塗りについては、建物の築年数や外壁の状態などを考慮し、今回は水性のパーフェクトシーラー2液タイプを選択しました。
施工はいつものように、高圧洗浄から始まり、必要な部分の目荒らし、下塗り、中塗り、上塗りと順番に進めていきます。
雨戸や雨戸の戸袋などの鉄部にはファインSiを使用し、下塗りにはダイナミックプライマーなどを使い分けました。また、一部にはテラスの骨組みや鼻隠しなどの木部もあり、それぞれ素材に合わせて塗装しています。
今回、屋根工事と外壁塗装を同時に行ううえで特に考えたのが、工事を行う順番です。
こちらのお宅には建物の周囲に大きな下屋根が3か所ありました。
先に下屋根までレクトプルーフを仕上げてしまうと、外壁を塗装するときに塗装職人が屋根の上を歩くことになります。せっかく仕上げた新しい屋根を汚したり、傷やへこみを付けたりしないようにするためには、大掛かりな養生も必要になります。
だからといって先に外壁をきれいに塗装してしまい、そのあとから瓦を撤去すると、今度は瓦の撤去作業や下地工事でせっかく仕上げた外壁を汚してしまう可能性があります。
そこで今回は、まず2階の屋根を完成させ、下屋根は瓦を撤去して下地とルーフィングまで施工したところで一旦止めるという方法を取りました。
その状態で外壁塗装をすべて完了してもらい、塗装工事が終わってから最後に下屋根のレクトプルーフを仕上げていきます。
屋根工事と外壁塗装を同時に行う場合、単純にそれぞれの工事を進めればいいわけではありません。お互いの仕上がりを傷めないよう、どの作業をどのタイミングで行うかまで考えて工程を組むことが大切です。









最後に、屋根本体以外の板金工事を仕上げていきます。
まず、傷みの出やすい破風板は塗装ではなく板金巻きで仕上げました。
また、壁から飛び出している屋根の上部には「エブリ」と呼ばれる木材の板が付いていました。こちらも塗装で延命するのではなく、今回は板金で包み、木部を雨や紫外線から守れるように仕上げています。
屋根が段差になっている部分には、非常に狭い隙間もありました。もちろん、その内側の屋根自体は先にきちんと防水して仕上げていますが、このまま隙間を残しておくと鳥や虫などが入り込む可能性があります。
そこで最後に、この隙間についても板金を加工して塞ぎました。
さらに、切りよけ部分の裏側にある軒天もかなり傷んでいました。ここも塗装だけで仕上げるには不安があったため、板金を張って仕上げています。
屋根を新しくするだけではなく、これから先傷みやすそうな部分についても、できるだけ塗装だけに頼らず板金で保護しました。
これですべての工事が完成です。
今回のお客様は、以前私たちが工事をさせていただいたご近所2件のお客様からのお話を聞いて、ご依頼してくださいました。
だからこそ、紹介してくださったお客様にも恥ずかしくない仕事をしたいという気持ちがありました。
屋根、外壁、そして細かな板金部分まで、私たちとしても納得できる仕上がりになったと思います。
このたびは大切なお住まいの工事を任せていただき、本当にありがとうございました。