落下寸前の破風板を特殊補修。下地が腐食していても安全に復旧した施工事例

施工内容 破風板修理
使用材料 板金工事
施工期間 4日
価格 60万円
目次

破風板の取り替え工事

ご依頼の経緯

この度は、ホームページをご覧いただいたお客様からお電話をいただき、現地調査に伺いました。

ご相談内容は、木製の破風板が外れてきており、今にも落ちてきそうで危険なため、修理のお見積りをしてほしいというものでした。

現地で確認すると、確かに破風板はかなり危険な状態で、放置しておくと落下してしまう可能性がある状況でした。

お客様にお話を伺うと、建物自体はそう長く使う予定ではないため、今回は大掛かりな修理ではなく、とにかくこの危険な状態を直してほしいというご希望でした。

雨漏りについても、気にならない程度には少しあるとのことでしたが、今回は雨漏りの修理までは行わず、落下しそうな破風板を安全な状態にすることを優先するという内容でご依頼をいただきました。

早速状態を確認したところ、単純に破風板を打ち直せば済む状態ではありませんでした。

破風板を固定する土台となる母屋の木材自体が腐食してしまっていたため、通常のように新しい破風板を取り付けることができない状態でした。

そのため、屋根の奥の方から補強を入れ、破風板を吊るような形で固定する方法をご提案しました。

お客様にも工事内容をご説明し、その内容で進めてほしいということで、今回の工事を行うこととなりました。

下地造り

工事着工の日です。

いつもの屋根瓦工事や屋根の葺き替え工事であれば、特に私が同行して細かく説明する必要はありません。

ですが、今回のようなイレギュラーな補修工事の場合は、見積もりを作成し、施工方法を考えた私の考えを、職人に細かく伝える必要があります。

そのため、下地の大半ができるまでは、私も一緒に現場へ同行しました。

現地調査の段階で、普通に破風板を打ち直して復旧することはできないと分かっていたため、当初は屋根の垂木から強度を取り、合板を張る段取りで考えていました。

ですが、実際に確認してみると、こちらのお宅には通常のような垂木が存在していませんでした。

そのため、母屋から横方向に木材を打ち、その上に新しく垂木の代わりとなる木材を縦方向に取り付け、強度を確保するための屋根下地を作ることにしました。

そして、その下地から破風板の元となる下地を吊るような形で固定し、破風板を取り付けられる状態まで仕上げていきました。

この作業は下屋部分のみですが、同じような箇所が4カ所あります。

私が職人に説明したのは最初の1カ所で、あとは同じ作業を4回繰り返す形になりますので、職人だけでも問題なく進められる状態となりました。

この下地作業が終わると、破風板板金や各種板金役物の寸法を取ることができます。

その寸法をもとに作業場で板金を加工し、次の屋根本体工事や破風板板金工事へとつなげていきます。

屋根工事 破風板板金工事

加工場で寸法通りに加工した板金役物を取り付け、屋根本体の仕上げまで進めました。

既存の屋根は化粧スレートで、表面の色が剥がれてグレーっぽくなっていたため、今回は色味の近い石付き屋根材、セネターのグレーで仕上げました。

遠目で見ると、既存の屋根との違和感もそれほどなく、自然な仕上がりになったと思います。

そして、今回の一番のメインとなるのが、破風板板金です。

今回の破風板板金は、通常のように下地へそのまま固定できる状態ではなかったため、屋根の上側から吊り下げるような形で破風板の下地を作り、その上から板金を取り付けています。

本来であれば、その下地の状態も写真でお見せしたかったのですが、そちらの画像を撮り忘れてしまったようで、写真がありませんでした。

申し訳ありません。

ですが、仕上がりとしては、しっかりと破風板が再現され、がっちりと固定できています。

このように、切妻屋根というのは、破風板部分から水が入り込むことがとても多いので注意が必要です。

特に40年ほど前のハウスメーカーの建物では、現在のような専用部材を使わず、独自で簡易的に作った板金役物が使われていることも多くあります。

プロの目線で見ても、水が回りやすそうだと分かる納まりになっていることがあり、このような破風板まわりの不具合が起きやすいのも事実です。

今回の工事で、破風板が落下する心配はなくなりましたので、お客様にも安心していただけると思います。

ありがとうございました。

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