築40年以上のコロニアル屋根調査。屋根塗装では20年延命できない理由

今回は、築40年以上経過したコロニアル屋根の建物調査に伺った時のお話です。

こちらのお客様からは、外壁塗装と屋根塗装を同時に行いたいということで、お見積もりのご依頼をいただきました。

高所作業車を使って屋根の状態を確認してみると、屋根材はアスベスト入りのコロニアルでした。

アスベスト入りの屋根材ということもあり、屋根材自体に大きな割れは見当たりませんでした。

しかし、築40年以上経過している屋根ですので、さすがに屋根材の隙間が開いていたり、全体的に乱れている感じは見受けられました。

このような屋根でも、塗装をすれば表面はきれいになります。

ピカピカになれば、一見すると屋根が蘇ったように見えるかもしれません。

ですが、問題はそこではありません。

屋根材の下にあるルーフィング、防水紙の寿命がすでに過ぎている可能性が高いということです。

屋根塗装は、屋根材の表面をきれいにすることはできます。

しかし、屋根の下にあるルーフィングを新しくすることはできません。

お客様に、どのような目的で屋根塗装をお考えなのか伺ってみました。

すると、お客様は「あと20年長持ちさせたいので、屋根を塗装したい」とおっしゃっていました。

この考え方は、非常に多くの方が誤解されている部分です。

屋根塗装をすれば、屋根があと20年持つというわけではありません。

特に築40年以上経過したコロニアル屋根の場合、表面を塗装してきれいにするよりも、屋根全体の防水性能をどう考えるかが大切になります。

そこで私は、お客様に「勘違い塗装やめよう」の小冊子をお渡しし、屋根塗装に対する誤解についてご説明させていただきました。

今この段階で屋根塗装をしてしまうと、見た目はきれいになっても、かえって雨漏りのリスクが高くなる可能性があります。

そのため、今回のお見積もり内容としては、屋根塗装を行わない方向にするか、屋根カバー工事へ変更するかという形でご提案させていただきました。

お客様にも内容をご理解いただき、屋根塗装だけでは20年延命できないという点について、ご納得いただけたようでした。

この日は現場調査が2件のみで、お見積もり書の作成もそこまで溜まっていなかったため、少し空き時間がありました。

そこで、職人たちの空調服を買いに行くことにしました。

ここ数年、春先から初夏にかけて空調服を買いに行くことが、毎年の定番になっています。

最近の夏は本当に暑く、屋根の上で仕事をする職人にとって、空調服はもはや贅沢品ではなく、必要な装備になっています。

今年の空調服も、バッテリーやファンが進化しているようで、風の量も以前のものとは違うようです。

プロペラの形やバッテリーの容量も変わっていて、毎年少しずつ性能が上がっているのを感じます。

だいたい3人分をそろえると、バッテリーとファンのセット、さらに服の金額を合わせて、10万円前後になります。

決して安い買い物ではありません。

しかし、夏の屋根工事を安全に乗り切るためには、これくらいの出費は仕方がないものだと思っています。

屋根の上は、地上よりもさらに暑くなります。

金属屋根やスレート屋根の上では、照り返しも強く、体力の消耗もかなり激しくなります。

そう考えると、職人たちが少しでも安全に、そして少しでも体への負担を減らして作業できるようにすることは、とても大切です。

私は現在、現場作業よりもお客様と接する仕事の方が多いため、毎年空調服を着るということはありません。

その代わり、別の冷却グッズを使うことが多いです。

ただ、今年はまだ自分用の冷却グッズを何にするかは決めていません。

現場調査やお客様との打ち合わせでも、夏場の暑さ対策は必要になりますので、今年は何を使うか、また決まりましたらご紹介させていただきたいと思います。

屋根の調査では、見た目だけで判断してはいけないことがたくさんあります。

塗装をすればきれいになりますが、それが本当にお客様のためになるのか。

そこをしっかり考えながら、これからも正直なご提案をしていきたいと思います。

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