屋根塗装のご相談からカバー工法へ|外壁塗装と下屋根の仕上げまで施工事例

施工内容 屋根カバー、外壁塗装
使用材料 レクトプルーフ
施工期間 3週間
価格 240万円
目次

屋根カバー、外壁塗装工事

ご依頼の経緯

ご依頼の経緯|屋根と外壁の塗装をご希望でした

今回のお客様からは、当初「屋根も外壁も、すべて塗装で見積もりをお願いします」とご相談いただきました。

早速、現地調査に伺うと、屋根はかなり年数が経過している状態でした。お客様のお話では、現時点で雨漏りはしていないとのことでした。

ただ、屋根の状態を確認したところ、今回は塗装をおすすめできないと判断しました。塗装工事に伴う作業が負担となり、屋根材の下にあるルーフィング(防水シート)の状態によっては、雨漏りにつながるおそれがあったためです。

そのため、「この状態での屋根塗装は、当社ではお引き受けできません」とお伝えしました。

塗装をすれば、屋根が長持ちするとは限りません

お客様からは「屋根も塗装すれば、長持ちするのではないですか?」とご質問をいただきました。

屋根塗装では表面を塗り直すことはできますが、屋根材の下にあるルーフィングまで新しくなるわけではありません。今回の屋根では、塗装をしても屋根全体の寿命を延ばせるとは判断できず、かえって工事による負担が心配な状態でした。

「それでは、どうしたらいいですか?」とのご質問には、今回の屋根に塗装をするのであれば、今は何もしないという選択肢もあることをお伝えしました。

そのうえで、これからもお住まいを長く使っていきたいというご希望であれば、新しい防水層と屋根材を重ねる屋根カバー工事をご提案しました。

ご説明を聞かれたお客様から「そういうことでしたら、屋根カバー工事で見積もりをお願いします」とのお返事をいただき、今回は屋根をカバー工事、外壁を塗装で施工させていただくことになりました。

2階屋根のカバー工事

2階の屋根工事|外壁塗装との順番を考えて施工します

今回は外壁塗装も一緒に行うため、まずは2階の大屋根から工事を進めました。

屋根工事では多少ほこりが出るので、できるだけ塗装前に済ませたいところです。ただし、今回のように下屋根があるお住まいでは、屋根をすべて先に仕上げるわけではありません。

先に下屋根まで仕上げると、その後の外壁塗装で、新しい屋根を汚さないように養生する必要があり、塗装屋さんの手間も増えてしまいます。

そこで、いつもは「2階の大屋根の工事→外壁塗装→下屋根の工事」という順番で進めています。今回も下屋根は残し、2階の大屋根だけを先に仕上げました。

粘着層付きルーフィングは、重ね目やビス穴まわりも大切です

まずは、粘着層付きルーフィングを施工します。

この日は晴れていましたが、前日に雨が降り、湿気が多かったため、施工直後は十分な粘着が得られにくい状態でした。そのため、金属の帯を併用して固定しながら張り進めました。今回は、数時間かけてしっかりと密着することを見込んだ施工です。

私たちが粘着層付きルーフィングをおすすめするのは、下地に密着させるためだけではありません。ルーフィング同士の重ね目をしっかりと接着させたいことも、大きな理由です。

また、屋根材を固定するビスはルーフィングを貫通します。その際、ブチル系の粘着層がビスの軸まわりに密着し、貫通部からの雨水の浸入を抑える働きも期待しています。

見えなくなる部分ですが、重ね目やビス穴まわりまで考えて、防水材を選んでいます。

屋根材の施工工程については、これまでにもご紹介していますので、今回は省略します。2階の大屋根はここでいったん完了とし、続いて外壁塗装へ。下屋根は、塗装が終わってから仕上げていきます。

外壁塗装工事

外壁塗装工事|破損した雨樋と外壁のひび割れを補修

2階の大屋根が仕上がり、続いて外壁塗装に入りました。

今回は雨樋も交換ではなく、塗装で仕上げる予定でした。ただ、2箇所に破損があったため、その部分だけ新しい雨樋に交換し、既存の雨樋も含めて塗装してもらいました。

外壁には比較的大きなクラック(ひび割れ)も見られました。こちらは外壁補修用の骨材入りコーキング材で補修してから塗装しています。仕上がると補修箇所も周囲になじみ、目立ちにくくなりました。

40年以上塗装していなかった外壁を、今回初めて塗り替えました

こちらのお住まいは、40年以上外壁を塗装しておらず、今回が初めての塗り替えとのことでした。

もともとの外壁が白っぽい色だったためか、塗装前も見た目にはそれほど違和感がありませんでした。一番下の写真2枚が、塗装前と塗装後の比較になります。

今回の仕上がりを見ると、途中で何度も塗り替えていたとしても、最終的な見た目に大きな違いはなかったのではないかと私は感じます。

もちろん、塗装後の見た目だけで、外壁内部の状態や耐久性まで同じとは言い切れません。ただ、経過年数だけで「もう塗らなければいけない」と決める必要もないと考えています。

必要な補修を行い、塗装の回数はできるだけ抑える

私はお客様に、外壁の状態を確認しながら、塗装の回数はできるだけ減らせるように考えましょうとお伝えしています。

今回のように、長い間塗装をしていなくても、必要な補修をしてから塗装することで、きれいに仕上がる現場を数多く見てきたからです。

大切なのは、ひび割れや浮き、雨水が入りそうな箇所などを確認し、必要な手入れを見極めることです。今回は雨樋の破損部分を交換し、外壁のひび割れを補修したうえで、全体を塗装しました。

外壁塗装が完了したら、残しておいた下屋根の工事へと進みます。

下屋根を仕上げて完成

外壁塗装が終わり、最後に下屋根を仕上げました

外壁塗装が完了し、再び屋根職人が現場に戻ってきました。最後に、残しておいた下屋根を仕上げていきます。

下屋根は2階の大屋根より面積が小さいのですが、実は施工には結構手間がかかります。屋根材を張るだけでなく、壁際や雨樋、足場との取り合いを調整する作業があるためです。

壁際の納まりは、下から見たときの仕上がりも大切に

下屋根には外壁と接する部分があり、壁際の板金を納める作業が必要になります。また、2階からの縦樋が屋根の上を通っていることも多く、施工のために一度取り外し、屋根を仕上げてから元に戻す作業もあります。

さらに、下屋根の壁際は、地上から見たときに役物が目に入りやすい場所です。

コーキングで仕上げる納まりもありますが、私たちは見た目にも配慮し、独自に製作した板金カバーで、その部分を覆うようにしています。こうした細かな仕上げにも、ひと手間かけています。

足場との取り合いも調整し、すべての工事が完成しました

下屋根の上には、足場の支柱の脚が載っていることもあります。その部分は足場の支持と安全を確保しながら調整し、下に屋根材を差し込んで仕上げていきます。

このように、面積だけではわからない細かな作業が多いのが下屋根です。今回も一つひとつ納まりを整え、無事に仕上げることができました。

2階の大屋根から始まり、外壁塗装、最後に下屋根という順番で進めてきた工事が、これですべて完成です。

このたびは工事をご依頼いただき、ありがとうございました。

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