ハウスメーカーの点検をきっかけにレクトプルーフで屋根カバー工事

施工内容 屋根カバー工事
使用材料 レクトプルーフ
施工期間 5日間
価格 160万円
目次

屋根カバー工事

御依頼の経緯

こちらは、大手ハウスメーカーで建てられたお宅です。

ハウスメーカーの定期点検を受けた際に、「屋根のカバー工事をした方がよい」と提案され、見積書が出されたことから、相見積りのご相談をいただきました。

まずは現地へ伺い、私自身で屋根の状態を確認しました。私が見た限りでは屋根の状態はそれほど悪くなく、「現時点ですぐに屋根工事をする必要はありません」と正直にお伝えしました。

しかし、お客様から「この先何十年も、このままで大丈夫というわけではないと思うので、状態が悪くなる前にカバー工法をしておきたい」とのご希望がありました。

そこで改めてお見積りを作成し、十分にお話ししたうえで、今回の屋根カバー工事を行うことになりました。

下地ルーフィング貼り

仮設足場を組み、屋根材を運ぶための荷揚げ機を設置しました。

その後、既存の棟板金や棟下地などを撤去して屋根面を平らに整え、粘着層付きルーフィングの「カスタムライト」を張っていきました。

現場によっては、敷地の広さや建物周辺の状況により、荷揚げ機を設置できないこともあります。しかし、今回は敷地に十分な広さがあったため、無理なく設置することができ、とても助かりました。

荷揚げ機を設置できない場合は、屋根材をすべて手作業で屋根の上まで運ばなければなりません。

屋根材は重量もあるため、荷揚げ機を使用できるかどうかによって、作業の効率や職人の負担が大きく変わります。

雨仕舞い板金

ルーフィングを張り終えたら、屋根本体を施工する前に、雨仕舞に重要な役物板金を取り付けます。

まず取り付けたのは、下り棟の下に入る捨て谷板金です。

横方向へ雨水が走りにくいレクトプルーフでは、捨て谷板金の重要性はそれほど高くありません。しかし、雨仕舞をしっかり考えて作られているレクトプルーフには、下り棟専用の捨て谷板金が用意されていますので、私たちは省略せずに使用します。

特に重要なのが、軒先部分の納まりです。

カバー工法では、新しい軒先水切りを既存屋根の先端へ取り付けるため、そのまま屋根材を張ると、雨水が落ちる位置が既存屋根よりも前へ出てしまいます。その結果、雨水が雨樋を飛び越えてしまう可能性があります。

そこで使用するのが「セットバックスターター」です。

新しい屋根材を軒先より外へ出さず、少し後ろへ下げた位置から張り始めることで、既存屋根とほぼ同じ位置へ雨水を落とせます。

雨樋の位置を調節したり、取り替えたりする必要がなくなる、とても便利で合理的な役物です。

屋根本体と棟板金を取り付け完了

屋根本体を取り付け、下り棟部分は屋根の形状に合わせて斜めに切りながら張り進めます。

屋根材の切断には、鉄粉が飛散する丸のこを使用しません。鉄粉が屋根に付着すると、周囲にさびが発生する原因になるためです。

今回は「ニブラ」という工具を使用しました。板金に細かな穴を連続して開けるように切断するため、鉄粉の飛散を抑えられます。

棟下地には木材を使用し、その下には下り棟専用、本棟には本棟専用のケミカル面戸を入れています。ケミカル面戸は軒先部分にも施工し、雨水や虫などの侵入を防ぎます。

レクトプルーフの棟下地は、棟板金を固定するためのものではなく、棟板金のへこみを防ぐバックアップ材という意味合いが強いものです。

棟板金は、木下地ではなく屋根材本体へ専用のパッキン付きビスで固定します。また、木下地が屋根面へ直接接触しない構造のため、よほどのことがない限り腐食する心配もありません。

最近は棟下地に人工木材を使用する業者も増えています。人工木材は水では腐りにくい反面、熱に弱く、高温になる屋根の上では劣化してボロボロになるケースがあります。

私たちは実際に多くの古い人工木材を確認してきた経験から、屋根の棟下地には人工木材を使用しないことにしています。

今回の屋根カバー工事も、無事に完成することができました。

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