




中にある葺き土が湿り、そこから雨漏りとなるケースが多いです。
屋根瓦の下の防水シートが破れていると、雨漏りに直結します。
水の流れが悪いと植物が生え、そこから雨漏りすることもあります。
漆喰が多少剥がれたくらいでは、すぐに雨漏りが発生するわけではありませんが、そこから徐々に被害は広がっていきます。
例えば、中にある葺き土が湿り、そこから雨漏りとなるケースが多く見られます。
ただ、瓦の剥がれや割れには十分ご注意下さい。瓦の破損から短期間で雨漏りに至るケースはあります。特に台風後などは、瓦の剥がれや割れなどのお問い合わせをよくいただきます。
瓦屋根の大棟の部分の構造をご紹介します。
まず、大棟を解体すると、中に葺き土と呼ばれる土が入っています。
その外側に漆喰があり、漆喰は葺き土を雨から守る役割があります。
瓦屋根の雨漏りの原因は、この葺き土が濡れて雨漏りとなるケースや、瓦の割れやズレから起きることが多いです。
漆喰を補修することでこの葺き土を守るというのが、漆喰詰め直しの本来の目的です。
近年では、南蛮漆喰という葺き土兼用の漆喰があり、葺き土の瓦は減少傾向にあります。
剥がれて崩れてきた漆喰を詰め直します。
一度、大棟を解体し、葺き土を詰め直してから再度積み上げて銅線で固定します。
割れた瓦を、新しいものに差し替えます。
漆喰詰め直し | ¥4,000/m~ |
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棟瓦補修・積み直し | ¥10,000/m~ |
瓦交換 | ¥10,000/枚~ |
詰め直し補修では、まず古くなった漆喰を取り除くことから始めます。既存の漆喰が残った上に新しい漆喰を詰めてもすぐに剥がれてしまうため、しっかり取り除いてから清掃を行います。
漆喰は経年変化によってひび割れを起こします。漆喰がボロボロになって剥がれると中の土が出てきてしまうので、傷みが見られたら早めに手当てをする必要があります。
細かい所まで隙間無く塗っていくことはとても難しく、更に表面も綺麗にならす必要があるため、まさに職人技の見せ所と言えるでしょう。
この作業を実施する箇所全てに行っていきます。
実施箇所全ての漆喰塗りが終われば工事完了です。しっかり補修を行った漆喰は20年は持ちます。長く持たせるためには定期的なメンテナンスをしていくことが大事です。
ちょっとしたひび割れでも、放置せずに早めの対処を心がけましょう。