




屋根の葺き替えは、今ある屋根材を撤去して再度新しい屋根材を張っていくリフォーム工事です。一度、今の屋根材を剥がしますので、その下にある防水シート(ルーフィング)、野地板まで新しくできますし、万が一屋根の内部に腐食があった場合でも、同時に補修することができます。さらに、当社でも施工が多いガルバリウム屋根に葺き替えをすると、耐震性もアップします。
ただ、2000年以前のアスベストを含むカラーベストの屋根材の場合は、既存屋根材の撤去費用が高額となるため、その場合はカバー工法をご提案しております。
屋根材はもちろん、その下に隠れている野地板、垂木、防水シートまで交換できるため、長い耐久性が期待できます。耐久性と雨漏りしにくさを考えると、軽量ガルバリウム屋根材がオススメです。
屋根を軽量化することは、地震にも強くなります。屋根が重いほど、建物は揺れやすくなり、家の柱や基礎などの骨格部分にかかる負担も、それに比例して大きくなります。
お住まいの外観もとても重要ですよね。屋根は普段見えにくいものの、家のイメージを決めるポイントになります。近年はおしゃれな屋根の工事も増えてきています。
南海トラフ地震対策として、現在、瓦屋根の家から、耐震性アップのために軽量金属屋根への葺き替えのお問い合わせも増えています。能登地震では、倒壊した家のほとんどは瓦屋根の日本住宅でしたので、瓦屋根の方にもオススメさせていただいております。
屋根葺き替え、屋根リフォームでご提案、オススメする屋根材は、実際に自分で施工したり、屋根工事の現場で培った経験をもとに、これならば間違いないというものをご提案しています。
もちろん、お客様の強いご要望があればご希望の屋根材で施工もします。しかし、有名なメーカーだから商品も良いとは限りません。数多く施工されているからと言って、必ず品質が良いとも限りません。
当社の動画でもいくつかご紹介していますが、ご提案する屋根材は、当社で施工実績があり、屋根のプロが自信をもってオススメできる屋根材のみ、ご提案いたします。
静岡は、台風や大雨の多い地域です。自然災害でも被害が出にくい屋根材を厳選してご提案します。特に雨漏りに強い屋根にもこだわっています。
屋根を修繕、リフォームする際の現地調査、お見積りはすべて渡邉が対応します。責任ある、一切手抜きのない屋根工事をお約束いたします。
まず、既存の屋根材を撤去します。その際、元々あった防水シートを撤去します。野地板は、基本的には撤去せず、上に新しい野地板を張る『増し張り』を採用しますが、耐震性を上げたい場合は、野地板の張替えも対応できます。
野地板を張り、釘で固定していきます。その後、防水シートを張っていきます。防水シートは、万が一屋根材から水が侵入しても、それを防いでくれる二次防水の役割を果たすため、非常に重要です。いくつか種類がありますので、お客様のご要望、ご予算に応じてご提案します。
屋根材を軒先から張り、釘で固定していきます。各屋根材で納め方が変わりますので、メーカーの施工マニュアルに従って施工する必要があります。
また、ケラバや軒先には水切りを取り付けます。
屋根の上部、棟と呼ばれるところに、貫板を固定し、その上に棟板金を設置します。瓦の場合は漆喰を土台に敷いて、その上に本棟・隅棟などを仕上げていきます。
換気棟については、当社で実験をした結果、実際の換気効果はあまり見られませんでしたので、換気棟はお好みで良いでしょう。
雪止めを付ける場合は、雪止めを設置して施工は完了となります。お客様にご確認いただき、問題が無ければ足場を撤去し、葺き替え工事完了となります。ここまでおよそ、1~2週間の作業となります。
アスベストを含まない屋根材は、耐久性が劣るため、カバー工法か葺き替えを推奨します。
アスベストを含む場合は、撤去費用が高額になるため、カバー工法のみをオススメします。
瓦屋根はカバー工法ができないため、葺き替えのみになります。陶器瓦の場合は一度瓦を下ろして、防水シートを張りなおす葺き直しも可能ですが、耐震性を考えると金属屋根への葺き替えがオススメです。
トタンやガルバリウムなどの金属屋根の場合も、葺き替え、カバーどちらでも施工が可能ですが、葺き替えのほうが良いでしょう。
カバー工法でも葺き替えでも大丈夫ですが、アスファルトシングルは、耐久性の面でオススメすることはあまりありません。ただ、費用を抑えて施工することは可能です。
屋根葺き替え | 屋根カバー工法 | 屋根塗装 | |
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耐久性 | ◎ 高い (30~40年) | ◎ 高い (30~40年) | × 屋根塗装をすることで 悪化する場合もある |
耐震性 | ◎ 最も高い | 〇 現状維持 | 〇 現状維持 |
費用 | ▲ 最も高い | 〇 高い | ◎ 安い |
工期 | ▲ 長い (10日前後) | ◎ 短い (5日前後) | 〇 普通 (1週間前後) |
備考 | 費用は高いが、一番信頼性が高く垂木などの基礎部分の補修も対応可能。 | アスベストを含む屋根材の場合は推奨。瓦屋根は不可。ガルバリウム屋根推奨。 | 塗装は耐久性を伸ばす効果は無く、塗装により屋根が割れることもあるので×。 |
屋根塗装は長持ちさせる効果は無い、と言うと、『屋根の張替え工事をとりたいからでしょ』と言われることもありますが、そうではありません。実際に屋根の塗装が原因で雨漏りしたり、間違った施工で寿命を縮めている屋根を、嫌というほど見てきています。