








| 施工内容 | 屋根塗装 |
|---|---|
| 使用材料 | サーモアイ |
| 施工期間 | 4日 |
| 価格 | 50万円 |



今回のお客様の最初のご相談は、
「屋根と外壁の塗装の見積もりをしてほしい」というものでした。
現場調査に伺い建物を確認したところ、外壁の状態は全体的にはそれほど悪いわけではありませんでした。ただし東側の外壁だけは劣化が進んでおり、外壁の表面が削れてしまっているような状態になっていました。
また屋根については、前回の塗装の上塗りの色が剥がれ、下塗りの赤い錆止めがかなり見えている状態でした。
この状況を踏まえ、お客様には次のようなお話をさせていただきました。
もし建物を長く持たせたいとお考えであれば、外壁塗装や屋根塗装をしても建物は長持ちしません。
特に東面の外壁については、塗装ではなく将来的には外壁の張り替えやカバー工法といった工事を考えていかなければ、長く建物を維持することは難しくなってきます。
ただし、今すぐ工事が必要な状態ではありませんので、今回は無理に塗装工事をするのではなく、建物を長持ちさせるための予算組みを考えながら、後日改めてリフォームのご検討をされた方がよいのではないかというご提案をさせていただきました。
その際、私たちの考え方をまとめた KTY小冊子 もお渡ししました。
その後、お客様からお電話をいただき、よく考えた結果、今回は外壁の工事は見送るとのことでした。
ただし屋根については、長持ちとは関係ないことは理解した上で、見た目が悪いので見た目を整えるための塗装を行いたいというご希望でした。
また現在屋根の上に設置されている 太陽熱温水器 も使っていないとのことで、こちらもあわせて撤去してほしいというご依頼をいただきました。
普段から私が屋根塗装のマイナス面についてお話していることもすべてご理解いただいたうえで、今回は見た目を整えるための屋根塗装ということで工事を承ることになりました。



今回の工事では、足場工事が完了した後、最初の作業として屋根の上に設置されていた 太陽熱温水器の撤去 を行いました。
本来であれば撤去作業の様子も撮影したかったのですが、作業を優先したため、その時の写真を撮ることができませんでした。
現在掲載している写真は、太陽熱温水器を撤去した後の屋根の状態になります。
屋根は金属屋根でしたが、温水器を取り外した後も大きなへこみや損傷などはなく、無事に撤去することができましたので、一安心というところです。
太陽熱温水器自体は、とても良い商品だと思います。
ただし屋根屋の立場から見ると、屋根の上に重量物を長年設置することになるため、屋根への負担が大きくなるのも事実です。
さらに固定方法によっては、将来的に 雨漏りの原因になりやすいケース も少なくありません。
そのため屋根屋の目線としては、あまり積極的におすすめしたい設備ではないというのが正直なところです。






いよいよ屋根塗装工事のスタートです。
まずはケレン作業や高圧洗浄などの下準備を行い、その後 下塗り作業 に入っていきます。
今回使用する塗料は、日本ペイントの サーモアイ という遮熱塗料です。
下塗り材も専用の サーモアイプライマー を使用します。
遮熱塗料というと、「塗ると室内の温度が下がる」と思われている方が多いのですが、実際には必ずしもそうではありません。
倉庫や事務所、店舗などのように 天井がなく屋根がむき出しになっている建物 の場合は、遮熱の効果を感じることもあります。
しかし一般住宅のように 天井がある建物 では、室内温度が大きく変わるということは基本的にありません。
ではなぜ遮熱塗料を使うのかというと、塗料というのは 熱によって劣化が進みやすくなる からです。
特に屋根は夏場になると非常に高温になるため、その熱によって塗膜が破壊され、塗料の寿命が短くなることがあります。
遮熱塗料を使用することで屋根表面の温度上昇を和らげ、塗膜へのダメージを軽減することができるため、結果として 塗装の寿命を少しでも延ばすこと が主な目的となります。
この点についてはお客様にも事前にしっかりとご説明し、室内の温度にはあまり影響しないということをご理解いただいたうえで、今回の塗料を使用しています。






下塗り作業のあと、中塗り、上塗りと工程を進め、屋根塗装工事は無事に完成となりました。
塗装工事では、各工程ごとに看板を入れた写真を撮影し、作業内容がわかるように記録を残しています。
というのも、塗装工事は塗り終わってしまうと途中の工程がまったく見えなくなってしまう工事です。極端に言えば、手抜きをすることもできてしまう工事でもあります。
そのため私たちは、しっかりと工程通りに作業を行ったという証拠を残す意味でも、工程ごとに写真を撮影しています。
塗装が仕上がると、屋根はピカピカになり、まるで新品の屋根に取り替えたような見た目になります。強度や防水性まで上がったような印象を受けるかもしれません。
しかし実際には、塗装工事の際に職人が屋根の上を歩くことで屋根材には負担がかかりますし、下地の防水材についても釘穴が緩んだり、寿命という意味ではむしろ縮む傾向にあります。
そのため、この点については塗装工事を行う前に必ずお客様へお伝えしています。
特に注意しなければならないのは、防水下地の寿命が近づいている屋根の場合です。塗装工事を行ったことで防水下地の寿命が早まり、塗装後すぐに雨漏りしてしまうケースも実際にあります。
これは残念ながら防ぐことができない場合もあるため、屋根塗装の場合は雨漏りの保証ができないことも事前にお伝えし、ご理解をいただいたうえで工事を行っています。
屋根塗装は、あくまでも美観を整えるための工事です。
その点をご理解いただいたうえで、今回の屋根塗装工事を行わせていただきました。
これにて今回の工事はすべて完了となります。