








在庫材を活用した「混ぜ葺き」で予算を抑えた屋根工事
今回は、バックアップ材付き横葺き屋根の「混ぜ葺き」施工の様子をご紹介いたします。
こちらのお宅は雨漏りが発生しており、屋根工事をご依頼いただきました。ただ、お客様からは「普段ほとんど使わない建物なので、できるだけ費用を抑えて最低限の工事でお願いしたい」というご要望がありました。
そこで私たちからご提案したのが、会社に保管している在庫の屋根材を活用する方法です。色は全部で5色あり、同じ色で施工することはできませんが、色をバランスよく混ぜて施工すれば、大幅に材料費を抑えることができます。
もちろん事前に、「5色を混ぜて施工するため、一般的な一色仕上げとは異なります」とご説明したところ、お客様からは「屋根を見ることはほとんどないので、色は気になりません。その方法でお願いします。」と快くご了承いただきました。
とはいえ、ただ色を混ぜればいいというものではありません。同じ色が一か所に固まってしまうと、在庫品を寄せ集めたような印象になってしまいます。
そこで職人が一枚一枚配置を考えながら、同じ色が偏らないよう均等に散りばめて施工しました。
完成してみると、単色にはない表情が生まれ、とても個性的で美しい屋根に仕上がりました。私自身も「一色より格好いい」と感じるほど、満足のいく仕上がりになりました。



オリジナルの棟下地で耐久性をさらに高めます
屋根本体だけではなく、棟部分の施工にも私たちはこだわっています。
まず最初に取り付けるのは、私たちが独自に製作しているオリジナルの棟下地板金です。
この板金は25mmの木材がぴったり納まる形状になっており、その中へ25mmの木材を納めたうえで棟板金を固定していきます。
一般的なメーカー仕様では、15~18mm程度の木下地、または人工木材を使用する施工方法が多く採用されています。
しかし私たちの経験では、人工木材は腐らない反面、長年の熱によって劣化し、ボロボロになってしまうケースを数多く見てきました。そのため、人工木材は採用していません。
また15mm程度の木材では、横から釘を打った際に割れてしまう可能性もあります。
そこで私たちは、十分な厚みのある25mmの木材を採用し、それを板金で包み込む独自の構造を考案しました。
この方法なら木材が直接雨水にさらされにくくなり、耐久性が向上します。また、万が一経年変化で木材が痩せても、板金で囲われているため見た目にも違和感がありません。
見えない部分だからこそ一切手を抜かず、長く安心してお使いいただける施工を心掛けています。