




コチラは銅板の屋根です、初めはピカピカです
が年月をかけて緑青色に変わって中身の銅板
本体を守ります、鋼板のサビと一緒で自分の
成分を変化させて自分を守ります、だから
本当はサビサビの鋼板屋根も見た目さえ
気にしなければそのままが良いんです、
コチラはカラーステンの屋根です、一度塗装
されたようですが、直ぐに剥がれてきたので
また塗装して欲しいとの事でしたが、カラー
ステンは直ぐに剥がれるので、塗装は諦めた
方が良いです、何回も塗装する位なら上から
新しい鋼板を乗せた方がお得です、放って
おいても大丈夫なんで、そのまま様子を見て
貰います。
ちょっとここからはブラックな話題なので
嫌いな方は読まないで下さい。
屋根材って厳密に言っちゃうと塗らない方が
良い事が殆どです、ここ最近は塗装ブームで
すが屋根に関しては工事の方が良い事も全国
的には少しずつ良心的な会社は言ってきてま
ってのが業者の本音であるのです、
リフォーム業界に限らず建築業界全体ですが
元請け業者の一言で間違った工事だろうが
意味の無い工事だろうが全部決まります。
柔らかい柔軟性のある元請けさんなら良い
ですが頭の硬い元請けさんは大変です。
例えば上で紹介した銅板の屋根で雨漏りが
有りました、元請けさんは建築系の方です
私に現場調査の依頼があり、ルーフィング
からの屋根の葺き替えの見積もりを出しま
した、ところが何を考えたのかこの元請け
さん塗装屋さんにも現場調査を頼みました
当然塗装屋さんの見積もりのが安いですね
私は銅板には塗装出来ないし、ルーフィング
を新しくしないと治らない事を伝えましたが
まるで無反応で塗装屋が大丈夫と言ってる
との事で、そのまま工事は進められました。
どうする事も出来ず、工事完了後も雨漏り
は治らなかったそうです。
今回の話のような事は全然珍しくなく、
本当によくある話なんです、お客様が誰を
元請けに選ぶかで工事方法はガラッと
変わってしまうのです。
あと一つ塗装出来るかどうかで言えば
何でも塗装は出来ます、大切なのは
その塗装が意味があるか?長持ちするか?
という事です。