




瓦棒葺と言われたりサン葺きと言われたりする
屋根です。
金属屋根のメンテナンスは昔からペンキ塗り
と決まってるように思われがちですが、
昔の金属は製鉄所の技術が無く厚い物しか
作れなかったそうです、今は技術が進歩して
薄くて丈夫で安いです、私が子供の頃は
トタンの波板はペンキでは無くコールタール
と呼ばれる黒くてドロドロした物を厚塗り
してました、日本金属屋根協会の本にも
書いてありますが、現在の板金は塗装する
のであれば錆びる前が理想です、錆びた
物をケレンしたら本体が薄くなり穴空きの
速度を速めます。
こちらのお宅は何回も塗装されたようですが
板金の状態では無く、ほぼ塗料の膜のような
感じでした。
この写真は葺き替え後になりますが、正直
塗装したとしても、コレに近い状態には
なります、費用は大体2.5倍から3倍位です
でもこの屋根材の下には新しい合板と
新品の防水材が隠れています、板金の塗装も
工場仕上げで現場塗装の2〜3倍は持ちます
錆びてくるまでを考えると場所にもよります
20年は放っておけます、何回も塗装するより
かなりお得と言えます、では何故屋根塗装を
する方が多いのか?
というのが現実だと思います。
よく相見積もりになると、他社さんと当社の
見積もり内容が違いますと言う事で高い工事
を押し付けてるように思われてしまう事も
ありますが、でも今現在塗装に頼り過ぎた
為の弊害が既に出ていますので、私のような
少数意見も当たり前と思って貰える日は
目の前だと思っています。