








静岡県富士宮市で、雨漏りのご相談をいただいたお宅へ伺いました。今回のお宅は、ご高齢のご夫婦がお住まいのお宅です。
雨漏りの現場というのは、単に建物の傷みを確認するだけではありません。特に老夫婦だけでお住まいのお宅では、雨漏りそのもの以上に、不安なお気持ちが大きくなっていることがよくあります。
天井からまた水が落ちてくるのではないか。次に強い雨が降ったらどうなるのか。どこに相談したらいいのかわからず、そのまま不安を抱えて生活されている方も少なくありません。
現場に伺うと、やはり建物を見るだけでは足りないと感じます。そこに住んでいる方が、どんな思いで毎日を過ごしているのか。そこまで考えて初めて、本当の意味での雨漏り対応になると思っています。
今回もまずは建物の状況を確認しながら、お客様のお話をしっかり伺いました。どんな時に気になるのか、どこが一番心配なのか、その不安の内容を整理することも、とても大切なことです。
雨漏りは、原因がわからないまま過ごしている時間が長いほど、不安が大きくなります。ですので私は、まず現場を見て、分かることと分からないことを丁寧に分けてお伝えするようにしています。


ご高齢のお客様に対しては、専門用語を並べても伝わりにくいため、できるだけわかりやすい言葉で説明することを心がけています。
なぜ雨漏りが起きている可能性があるのか。どこを見れば原因が絞れるのか。今すぐ工事が必要なのか。それとも、まずは様子を確認しながら判断できるのか。そういったことを順を追ってご説明することで、お客様の表情が少しずつ落ち着いていくことがあります。
私はいつも、雨漏りを止めることだけが仕事ではないと思っています。もちろん原因を見つけて、必要な処置を行うことは大前提です。しかし、それと同じくらい、お客様に安心していただくことが大切です。
特に老夫婦だけで暮らしているお宅では、不安をあおるような説明や、必要以上に大きな工事の話をいきなりするべきではありません。本当に必要なことを、わかりやすく、誠実にお伝えすることが大事だと思っています。
雨漏りは、放っておけば自然に良くなるものではありません。小さな違和感のうちに相談していただくことで、建物の傷みも最小限で済む場合がありますし、精神的な不安も早く取り除くことができます。
今回のような現場では、工事の話以前に、まず安心していただくことの大切さを改めて感じました。これからも、建物だけでなく、そこに暮らす方の気持ちまで考えた対応をしていきたいと思います。