









本日のテーマは、石付屋根材の洗浄についてです。
こちらのお客様は、約8年前に私どもで施工させていただいたお客様になります。
屋根材の色がグレーだったこともあり、年数の経過とともに水垢や苔が目立ってきたため、
「一度洗浄してほしい」というご依頼をいただきました。
石付屋根材の最大のネックは、やはり
水垢などの汚れが付着しやすいという点です。
この点については、発売当初から
「他の商品より汚れやすい屋根材です」
という説明は、きちんとお伝えしています。
ただ、実際に使ってみると、
地域差・立地条件による差がかなり大きく、
この差がはっきり出ます。
対策としてよくお話しするのは、
水垢は黒く出るため、黒系の色を選ぶという方法です。
しかし、今回のような瓦形状の石付屋根材の場合、
グレーを選ぶことで、見た目がより瓦に近くなります。
そのため、今回の現場でも
お客様はデザイン性を重視して、グレーを選択されました。
正直なところ、
私たちも屋根に登るまでは、
ここまで黒くなっているとは思っておらず、
実際に見て驚いてしまいました。



メーカー側の対策としては、
**「デコール」**という石付屋根材専用の洗浄剤が発売されています。
私ども施工店としては、
メーカーが推奨している洗浄剤を使用する必要がありますので、
まずは説明書どおり、
という作業を行いました。
しかし、説明書に書かれているような効果は一切ありませんでした。
次に、
「落ちない場合はブラシでこすってください」
という指示に従い、その作業も行いましたが、結果は同じです。
さらに、
「それでも落ちない場合は、高圧洗浄機を弱めにして使用してください」
とあり、ここでようやく汚れは落ちました。
ただし、正直な感想としては、
これは洗剤の力ではなく、単純に洗浄機の力だなという印象でした。
そこで職人が試しに、
洗剤を使わず、洗浄機だけで洗ってみたところ、
洗剤を使った場合と、使わなかった場合で、効果は全く同じでした。
つまり、
この洗剤は意味がなかったという結論になります。
この洗浄剤、税込みで約6万円します。
もし洗浄のたびにこれをお客様に請求していたとしたら、
石付屋根材を選んでくださったお客様に対して、
とても失礼な話だと私は思います。
私は施工店としてだけでなく、
一人の消費者として、
この点はメーカーさんに直接訴えていこうと考えています。
お客様からすれば、
「メーカーが推奨している商品を使ってほしい」
と思うのは当然です。
ただ、
洗浄効果が上がると勘違いして、高額な商品にお金を使ってしまう
これは絶対に違うと、私は思っています。
結果として、洗浄自体は無事に終わり、
屋根はきれいになりました。
ただ、正直なところ、
私の中には少しわだかまりが残った現場でもありました。
こういった不具合や違和感を、
いちいちお客様に伝える業者は少ないかもしれません。
しかし私は、
正直に、すべてをお伝えする
そのスタンスでやっています。
今回の件も、その一つとして、
このブログでお知らせさせていただきました。